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震災の1週間前に予知可能!?

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――まず、地震予知のしくみを教えてください。

早川正士氏(以下、早川) 私たちが携わっているのは「地震学」ではなく「地震予知学」。この2つは似ているようで実はまったく違う。前者は過去のデータを基にした統計を主として地震を解析し、原因やメカニズムを調べる。地震予知学は将来の可能性についてさまざまな手法を開発し研究する。私たちは電波を使って地震の前兆を調べようという立場だ。

 例えば、割り箸をゆっくり折り曲げると、まずひびが入って、さらに力を加えるとパキっと折れる。この折れたときが地震の起きたとき。途中でヒビが入る段階は、岩石などに摩擦が起きている状態で、摩擦電気が発生する。また、地下には圧力がかかると電気が発生するような物質もある。それに伴い、電波が出てくる。その電波は上空の電離層が反射する。その電離層の異常を観測する。そうした前兆は約1週間前に出てくる。

――今回の大阪の地震も予知していたのですか。

早川 私たちは、福島にある電波時計基地局と、宮崎にある基地局を主要な送信局にしており、それを高知で受信している。確かに、今回の地震発生日(18日)から1週間くらい前に弱めの異常が出ていた。でも、その原因地域(震源地)は、送信地点と受信地点の間のどこなのか特定できない。「中略」現実にマグニチュード(M)5という小さな規模だったが、群馬では地震が起きていた。

 だから、大阪に予報を出さなかったというのは事実だし、私たちのミスだが、残念ながら観測点の数が絶対的に足りないので、私たちの設備では限界がある。もし、関西を予知の対象にするならば、それに応じたネットワークを張らなければならない。日本中をカバーするのは今のところ難しい。

 ただ、地震学の統計で「首都直下地震、30年以内に70%」などという話をする人もいるが、熊本や大阪で大地震が起きる可能性は低いとされていたのではないか。

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2018/06/post_23861.html
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南海トラフ巨大地震

――大阪北部地震南海トラフ巨大地震との関係についてはどうか。

早川 地震予知学の立場からは答えられない。熊本から中央構造線が東京まで続いているのだが、熊本の大地震では、地震学の専門家は「東京ではまったく関係ない」と断言していた。だけど、証拠もないのにどうしてそんなことが言えるのかなという気がした。大阪についても「関係ないような気がするけど、わからない」というのが私の結論。ただ、活断層はあちこちでつながっているので、まったく関係ないともいえないだろう。

 高知の観測点で、福島と宮崎とオーストラリアの送信局からすべてで異常が出れば、南海トラフ地震の可能性もあるが、それは1週間前にしかわからない。高知に置いたのは、南海トラフを観測するためだ。地震は周期的に起こるものだが、南海トラフ巨大地震については、地震学でも地震予知学でも、近い将来の可能性についてはわからない。

――1週間前でも正確に予知できるのなら、防災には十分役に立ちそうだ。

早川 地震予知は、不意打ちを食らわないためにあるもので、1週間の準備期間は大きいはずだ。現時点で私たちの力では、予報が当たる確率は7割程度。でも、科学としては十分高い確率だと考えている。地震予知は可能性の情報なので、なにもないゼロの状態よりは、防災に役立つ。

 例えば、「来週M6の大きな地震が東京で起こるかもしれない」という情報があれば、地下鉄は利用しないこと。水没する可能性があるし、東京の地下にはガスがたまっているので、引火すれば火災にもなる。東京では地下深いところを通っている電車もあるので、走っても10秒では地上に出られないだろう。そういう不意打ちを食らわないために情報を活用してほしい。

 東京は海溝型の地震と直下型の地震と両方とも危険性があるが、私たちは数年先の地震の可能性について話はできない。もし、1年先に地震が起きると予測する人がいたら、それは地震予知学ではなく“占い”だ。科学ではない。地震学では「地震予知はできない」と結論付けているが、それがわれわれの研究の足かせにもなっている。
(構成=横山渉/ジャーナリスト)

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うーん、」信じるべきなのか????