http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0113360.html
安倍晋三首相はいったいどちらを向いて政治をしているのか、そんな疑問を抱かざるを得ない。
国民の代表機関である国会には説明しようとせず、支持層に語りかける姿勢である。そこに透けて見えるのは、国民の総意を担う意思ではなく、自分の手で憲法を変えたいという願望ばかりだ。
改憲、中でも国民の反対の強い9条改定を数の力で推し進めようというのならば、認められない。
「中略」
国会での質問は、国民の質問でもある。それを拒否した暴言だ。首相は「国会には行政の長として立っている」と釈明を繰り返したが、いますぐ撤回すべきだ。
草案は、戦力不保持をうたった9条2項の削除と「国防軍」の創設を明記している。首相も「そのまま実現するとは思わない」と認めたが、撤回はしていない。
今回の首相の提案は、草案とは相いれない。ならばどちらかを取り下げるのが筋ではないか。
「中略」