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あるブロガーの共謀罪論

 共謀罪が自民、公明、維新の“共謀”によって衆議院を強行突破する日にイギリスで自爆テロ。なんとも嫌なタイミングだこと。北朝鮮のミサイルと同じで、「ほら見ろ。言わんこっちゃない。だからテロ対策のための法律が必要なんだ」って喚く声が聞こえてくるようだ。
 さらに、こちらはおそらくタイミングを図ってのことじゃないかと思うんだが、1971年の渋谷闘争で指名手配されていた中核派の活動家が逮捕されるというニュースも駆け巡った。共謀罪をごり押しする大義名分として、ペテン総理にお追従するメディアはこの二つの事件をここぞとばかりに煽り立てるんだろうね。
 
 これまで真剣に共謀罪を取り上げてこなかったメディアも、チラっと批判めいたこと言ったりしてアリバイ作りに精出している。いまさらのように、野党の質問の仕方が悪いから焦点がぼけて共謀罪がどんなものか国民に伝わらない、なんて意味のことまで言い出す輩もいて、呆れます。そういう奴は、アニー山尾君の共謀罪に反対する気合の入った国会演説を聞いちゃいないんだろうね。
 
 戦いの場は参議院に移るわけだけど、国連特別報告者による共謀罪への懸念表明は、じんわりと効いてくるはずなんだね。顔も頭も貧相な官房長官のように「批判するには当たらない」なんて紋切り型では世界には通用しませんから。
 
 
 
 ところで、ペテン総理の「自衛隊の明文」発言に、制服組トップの自衛隊統合幕僚長が「一自衛官の立場として申し上げるなら、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されることになれば、非常にありがたい」って外国特派員協会の記者会見でのたまったってね。
 おいおい、ペテン総理が自民党総裁という立場を利用して口にした、自民党内はもちろん憲法審査会でも合意されていない勝手な主張に賛意を表明するってのは、自衛隊法違反だろうし、公務員の憲法順守義務にも違反しているんじゃないか。そもそも、制服組のトップが公の場で、特定の政治的主張に肩入れするなんてのは言語道断。
 しかも、こやつは「憲法は非常に高度な政治問題で、統幕長という立場から申し上げるのは適当ではないと思っている」と前置きしてるんだね。だから、「一自衛官の立場として」ってエクスキューズしてるんだろうが、これってペテン総理が総理大臣と自民党総裁、もっといえば公人と私人を使い分ける汚い手口と同じだ。
 
 
 どいつもこいつもタガが外れちゃって、心の褌もユルユルなんだろう。暴言吐いても「それは誤解だ」でお咎めなしで、国会答弁で嘘ついたって「問題ない」でシレっとしていられるんだから、そりゃあ自衛隊の制服組にだって舐められるわけです。「自衛隊の明文化」というペテン総理の主張に悪乗りした統合幕僚長の姿は、シビリアンコントールの緩みがけっこう危険水域まできている証明なのかもしれない。