東京都議選(7月2日投開票)の告示が23日に迫る中、自民党候補者が有権者の「安倍離れ」に気をもんでいる。国会での「共謀罪」法の採決強行や学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題で、報道各社の内閣支持率は大幅に低下。無党派層が多い都議選では、国政の動向に有権者が影響を受けやすく、自民候補からは「大逆風だ」との声が漏れる。
「中略」
一方、都民ファーストの会は内閣支持率低下を追い風にしたい考えだ。陣営幹部は「19日の安倍晋三首相の謝罪会見は、うわべを取り繕っただけ。アリの一穴で国政も都政も自民1強が液状化のように崩れてくるのでは」と話す。ただ、小池氏が20日に発表した「豊洲市場移転・築地市場再開発」の基本方針が、有権者にどう受け止められるかは未知数だ。
「離党ドミノ」が続く民進党の都連幹部は「築地再開発は財源や具体策があいまいで、自民への批判票は都民ファーストには流れないのではないか。民進候補に批判票が集まるような手応えも感じ始めている」と期待を寄せる。【奥山はるな、野倉恵、柳澤一男】
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170622/k00/00m/010/098000c

東京新聞:都議選 『保守の町』青梅市ルポ 『民主に一度政権を』『自民に喝入れすぎ』:2009都議選(TOKYO Web)
過去五十年間ずっと自民党が都議会の議席を守り続けてきた保守地盤ながら、十二日の都議選で、自民現職が民主新人に敗れた青梅市選挙区(定数一)。「一度は民主に政権を取らせた方がいい」「少し結果が厳しすぎたかも」。保守票田とされる商店街を歩くと、さまざまな思いが交錯していた。
「中略」
「今回、生まれて初めて自民党以外に投票した」と、高齢の男性店主は明かす。数年前まで自民党員だったが、小泉政権以降、自民に違和感を抱くようになった。「自民の国政がまったくだめだ。一度民主党にやらせたらいいんじゃないの」。衆院選でも自民党以外に投票するという。
「中略」
自民現職に投票した食品店主は「青梅は昔から保守の土地柄。現職のことはよく知っているし、信頼している」と投票理由を話す。しかし衆院選では「一度、民主にやらせてみてもいいかもしれない」と思う。「アメリカみたいに交代で政治を任せればいい」