香港の若者が一歩も退かない本当の理由 | 六辻彰二 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
香港デモクラシーが起きたのは実は世界屈指(世界一?)格差が大きい社会が影響した?
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2019/10/post-80_2.php
中国は希望を示せ
こうした状況は、返還後の経済成長で得たものも多い40歳代以上の年長者にとっては、差し引きゼロと割り切ることもできる。しかし、返還によってこれまでいい思いをしていない若い世代には、不満や将来への不安だけが残りやすい。
こうしてマグマのように溜まった不満が犯罪者引き渡し条例の審議をきっかけに爆発したのが、今回のデモとみてよい。そこには、デモを静観する年長者たちへの反発もあるといえるだろう。
だとすると、抗議活動の引き金になった条例案を香港当局が撤回した後もデモが収束しないことは不思議ではない。また、力ずくで鎮圧されたとしても、不満が地下水のようにとどまる公算は高い。
言い換えると、香港の若者が将来の展望を描けるようにならなければ、抗議活動の芽がなくなることはない。中国政府に試されているのは、軍事介入の有無よりむしろ、若者に希望をもたせることができるかどうかだといえるだろう。
↑それを中国政府がやる可能????馬鹿だな六辻って記者は。