<一国の情報機関には、それが仕える国や社会の基本原理や価値観が色濃く投影される――CIAとの比較から見えたウイルス蔓延を助長した根本的な欠陥とは>
およそ情報機関なるものは道徳心のかけらもないニヒルな連中(つまりスパイ)の集まりだと、たいていの人は思っている。どこの国でもそうだろう。しかし一国の情報機関には、それが仕える国や社会の基本原理や価値観が投影されている。だから中国の国家安全省(MSS)とアメリカのCIAは似て非なるもの。その違いを理解すれば、中国政府が2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)危機に続いて、またしても新型コロナウイルスの蔓延を防げなかった根本的な欠陥が見えてくる。
中国政府は今回も、その体制に深く根付いた悪しき体質ゆえに、都合の悪い事実や真実を自らへの脅威と見なして隠蔽し、ほぼ1カ月、国民には何も知らせなかった。武漢(人口約1100万)の市長はつい最近まで、このウイルスについて話すことも対策を講じることも許されていなかった。公の場でこのウイルスに言及した医師たちは「誤りを含む」見解を撤回させられ、警察から「流言飛語」を慎めと「教育」された。おかげで、その間も多くの人々が感染地域に出入りすることになった。「中略」
<自分たちの手に負えない客観的事実を拒絶>
そんなシステムだから、未知なるウイルスの脅威に気付いた医師たちの口を、反射的に封じてしまう。こんな体制の下では、都合の悪い事実を上司に報告することも難しい。かく言う私もCIA時代に、政治家の意向に沿った報告を上げろというプレッシャーを感じたことはある。だが中国ではそういうプレッシャーがはるかに強い。
私のカウンターパートだったMSSのスタッフも中国政府の役人も、たいていは政府のため、国のために正直に働いている。情報機関の人間も一般の公務員と同様、理想というものを信じている。だが悲しいかな、中国では権力者に真実を伝えることが不可能な場合が多い。
この自称「社会主義」体制の根本的な欠陥は、自分たちの手に負えない客観的事実を拒絶しようとする反射的かつ制度的な反応にある。今のトランプ米政権にも似たような衝動があるが、それではウイルスの蔓延を防ぐのは難しい。
<本誌2020年2月11日号掲載>
新型コロナウイルスの「不都合な真実」を隠す中国政府の病弊
2/6(木) 17:06配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200206-00010003-newsweek-int
情報機関=悪の組織だったってことだけは確かだな。
おまけ
新型コロナウイルスの「不都合な真実」を隠す中国政府の病弊(ニューズウィーク日本版)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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ino*****
|インドの方々が論文をいち早く出したように、ウイルスが自然発生か人為的かは調べればわかる事じゃないのかな?
こんな想像でしかない記事なんて何の参考にもならないです。
そんな事より今日本でも危機が訪れようとしている問題なので、検査キットや抗ウイルス剤等の薬の開発などがどうなってるのか、一向に公表されないクルーズ船の他の乗客の検査結果等、もっとマシな情報を記事にして欲しい。 -
kup*****
|せっかく支援しても、尖閣に公船を領海侵犯させる習近平。